top of page

全日本スナイプ


お世話になっております。2回生スナイプクルーの古閑麻央です。8月23~27日に愛知県の蒲郡で行われました第76回全日本スナイプ級ヨット選手権大会について報告させていただきます。今回、OB一年目の沼田来紀先輩と出場しました。


 日本トップレベルの選手も多く参加する大会で艇数も70艇と多く、今まで参加したレースの中で最大規模ということで期待と緊張の混ざった気持ちで当日を迎えました。雨と強風で前日練習はできず、大会一日目は雷雨を伴う悪天候によりノーレースになるなど天候に大きく左右される大会となりました。第一レースでは27位といい結果を出せたものの、後半は40~50位と全国のレベルの高さ、自分の実力不足を肌で感じるレースでした。特にスタートの前のラインは今までに経験したことがないほど高く、帆走、風への対処、コース引きといったすべての要素において、全国トップレベルの選手たちと自分との大きな差を痛感しました。しかし、これを2回生の今の時期に知ることができたことは、ヨット部で過ごす4年間の中で間違いなくターニングポイントとなったと思います。


 全日本スナイプでは、tractracが導入され、後日原田先輩と網谷先輩に一緒に見ていただき、初めて自分の引いたコースをきちんと振り返ることができました。風の振れに合わせることはできている一方で、アプローチの端に出すのが遅い、ミート艇への対処が甘いといった自分のコース引きの欠点を客観的に知ることができたこと、トップ艇団のコースの引き方を知ることができたこと、そして去年京大ヨット部を率いていた同じポジションの先輩方がどのような点に注目してみているか、どのようにコースを引いていたかを聞けたことは、この大会で得られたものの中でも大きなものであったと感じています。


 今大会で優勝を果たした内貴航路朗・秋田一樹ペアをはじめ、社会人も含めた上位15組に同志社大学ヨット部が4ペア入る結果となり、同志社大学がその強さと安定感を感じさせる大会でもありました。同志社大学とは琵琶湖でのレースにも一緒に出場する機会は多くあり、琵琶湖という場所のレベルの高さ、すぐ近くに日本トップレベルの選手がいるという練習環境も京大の大きな強みであると感じました。3回生になったときに自分がこの同志社大学と戦っていかなければならないと思うと、身の引き締まる思いです。


 この大会への出場が決まってから、この大会で結果を出すことが練習の中での目標でもあり、部活のモチベーションにもなっていましたが、良い経験ができた一方で、特に帆走の力不足を感じ、悔しさも残りました。今は、この大会に戻ってくること、そのうえでさらに良い結果を出せるようになることが次の目標になっています。


 遠征中にもかかわらず様々な場面でサポートしてくださった蒲郡遠征チーム、アドバイスやメッセージを下さった原田先輩網谷先輩をはじめとする多くの先輩方、宿泊場所を提供してくださった堀井先輩のご家族には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回は私たち一艇のみの出場で不安な部分もありましたが、このように多くの方に支えられて無事に大会を終えることができました。この場を借りてお礼を申し上げます。そして、お忙しい中このような貴重な経験をさせてくださった沼田先輩、本当にありがとうございました。至らない点ばかりのクルーで大変だったと思いますが、この経験を今後に生かしていきたいと思っています。“艇速へのあくなき探求心”そして何より“ヨットを楽しむこと”、この二つの言葉がとても印象に残っています。この言葉、この大会での経験、そしてこの大会で得た新たな目標は4年間のヨット部での活動の中で、きっと私の軸になると思います。

 最後までお読みくださりありがとうございました。


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page