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引退ブログ 井上大地(470・スキッパー)


お世話になっております。4回生470スキッパーの井上大地です。激動の1年間が終わり、最近は平穏な日々を送っています。今回のブログテーマは引退ブログ。4年間を振り返ると書きたいことは山ほどありますが、ここでは後輩たちに伝えたいことを主に書いていこうかと思います。


①とにかく練習をしましょう

インカレ後の最後の言葉で黒田も言っていましたが、結局練習量が一番結果に繋がります。その道のプロになるためには10000時間の練習が必要だと言われています。大学4年間で10000時間ヨットに乗るためには、1年間で2500時間、つまり毎日7時間弱ヨットに乗ることが必要です。休んでる暇などありません。とにかく練習をしましょう。

また、「自分達はここにいる誰よりも練習をしてきた」と自信を持って言えることが、レース当日非常に強い心の支えとなります。私と大島はこの支えがあったからこそ、レース当日限りなく100%に近い力を出すことができました。


②しっかりと計画を立てましょう

先程10000時間の法則について話しましたが、正直学生の間に10000時間の練習をやり切ることは不可能です。5000時間練習できたらいい方だと思います。となると課題に優先順位をつけて練習に取り組まないと、限られた5000時間を有効活用することはできません。

僕が4年間ヨットに乗って思う優先順位は、

1.スタート

2.ボートスピード

3.マークアプローチ

4.コース

5.動作

です。もちろん人によってこの優先順位は変わると思うので、あくまでも参考程度にしてください。

スタートが出られないことにはレースで学びを得ることはできません。自分の力の100%をぶつけることはできません。スタートが出られるようになってはじめてレース毎の成長を考えることができます。

次のボートスピードは特に470では大事です。ただこれはゴールも見えないものであるため、成長に非常に時間がかかります。早いうちから取り掛かることが必要です。

マークアプローチは特にインカレに於いて重要です。これを極めるだけで簡単に5,6艇抜くことができます。ボートスピードで5,6艇抜くよりもよっぽど簡単です。

コースもかなり重要です。ただ、上の3つができて初めて自分の好きなコースを引くことができるため優先度は下げています。またコースは沖での練習だけでなく、バーチャルレガッタなどのアプリを使用することで陸でもスキルアップが見込めます。貴重な沖での練習の時に重きを置く必要はないのではと思い、低い順位にしました。

最後の動作は80点の動作ができればそれ以上極める必要は無いと思います。動作で抜かれることはほとんどないし、抜かれても1,2艇しかない(その逆も然り)からです。また動作は習得に一番時間がかからないため、早期に完成させることをおすすめします。

長くなりましたが、限りある練習時間を有効に使うためにしっかり計画を立てて練習してください。


③人を頼りましょう

代交代式で監督も仰っていましたが、技術の伝承が学生スポーツでは非常に重要になります。現役が伸び悩んでいる時、大抵の場合同じ悩みを過去の先輩方はしています。自分で悩んで答えを生み出すよりも、先輩を頼って答えを教えてもらう方がよっぽど早く答えを得られます。私の場合、最上回生になってからも松島さんや高山に毎日動画や疑問を送りつけて答えを求めていました。

何度も言いますが学生スポーツでは時間が足りません。悩んで足踏みしている時間などありません。答えは既に存在しているので、とっとと答えを聞き出して次のステップに進みましょう。


④頑張る理由を見つけましょう

先程から時間が足りないと何度も言ってきましたが、とは言っても現役にとっては非常に長く感じてしまうものだと思います。

私は1,2回生の頃頑張る理由を見つけることが出来ず非常に虚無な時間を過ごしてしまいました。先輩の壁が高すぎて、先輩を超えるという目標は先が見えずに挫折してしまいました。4回生ではその反省から頑張る理由を少し違うものにしました。それが「周りの期待をいい意味で裏切る」と言うものです。私はずっとくすぶっていたためOBの方々の期待は希薄なものでした。その希薄な期待を裏切る結果を残した時の快感を想像して練習に励んでいました。捻くれた理由だとは思います。それでも、頑張る理由を見失って貴重な練習時間を虚無なものにするよりかはマシです。みなさんも、自分が一番頑張れるような目標を立てて日々の練習に励んでください。


以上が私から後輩のみんなに伝えたいことです。

最後になりましたが、4年間支えてくださったヨット関係者の方々、そしてお母さん、今までありがとうございました。

インカレの舞台では1上までしかいい結果を残せず、周りの期待をいい意味で裏切ることが出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいですが、最後の一年は皆さんのお陰で非常に有意義な時間を過ごすことができました。

悔しさがないと言えば嘘になりますが、この悔しさを後輩たちが晴らしてくれるよう願って今後のコーチとしての人生を歩んでいきたいと思います。

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