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ヨット部を引退して #2

84代マネージャーを務めました南と申します。大学4年間携わった部活を遂に引退してから約2週間が経ち、今は大学の卒業論文に追われる日々を送っております。 先月まで鳴り止まなかったLINE通知が随分途絶えたり、サザエさんをリアルタイムで見ることが出来たりと、ささやかな日常から少しずつ引退を実感しております。 84代の目標としていた「全日本インカレ総合入賞」を勝ち取り、私は最高の形で引退することが出来ました。最後までこの部に携わることが出来たのは皆さんの存在があってこそだと思います。「ヨット部を引退して」のテーマから少しズレてしまいますが、私のヨット部生活を綴りつつ、皆様に感謝の気持ちを述べたいと思います。 「頑張る人を応援したい」 そんな漠然とした考えから運動系のマネージャーを志望しつつも、様々な新歓を周りに回っていました。最終的にはボート部のマネージャーと京小町、某テニスサークルの四択になり、その中で他の部活には無かった圧倒的なアットホーム感、マネージャーも単なる雑用業務をこなすだけではなく、ボートを運転したり、美味しいご飯を作れたりと私の中で魅力的な部分が1番多く感じられ、京大ヨット部に入部することを決意しました。 薄っぺらい入部理由から始まったヨット部生活。最初は「楽しい」だけであった部活が学年が上がり部の仕事に慣れていくにつれ、周りの真剣な姿勢を目にする機会が増え、徐々に私の中で焦りが膨らみ始めました。真摯にヨットに向き合う選手たち、それを全力でサポートするマネージャーの皆さん。私の立場は楽しい所を引っ掻いたような単純なものではないと感じ始めたのは周りに比べて遅い方だったと思います。 同期や先輩方は知ってる方が多いと思いますが、私は優柔不断で効率が悪く、仕事を覚えるのに時間がかかるタイプだったので本当に周りの皆さんには迷惑をかけました。選手をサポートする立場であるのに、ただ自分の仕事のことしか考えられず、マネージャーに向いてないなと思う事がとても多かったです。また高校時代に野球部の応援チアリーダーをしていた事もあり、自分が取り組んで成長する楽しさを知っていた分、選手の皆さんにぼんやり嫉妬する事も幾度かありました。実際、マネージャーの仕事は沖で練習する選手のサポート、丘では合宿生活でのご飯を振る舞ったりと多岐に渡りますが、「これが皆んなの為になっている」といった、チームにとって何か役に立っているという手応えを確実に掴めたのはほんの最後の事でした。 そんな自分の仕事に対する不安は抱きつつも、間違いなく部員が私のモチベーションとなっていました。強風の日に生き生きとハイクアウトをする姿。日本人離れする位に真っ黒に日焼けをした人。夜ご飯の「いただきます」の直後に生まれるおかわり行列。平日の隙間時間を見つけては行われる自主練。上手くなりたいと貪欲に取り組む姿。チームのために自分に何が出来るかを考える人。数え上げればキリが無い程に京大ヨット部には魅力が詰まっており、それを一番近くで見、感じることが出来たのは何にも耐え難いものでした。このチームだったからこそ私は心から勝ちたいと思い、本気で部活に向き合いましたし、総合入賞を手にして「やり切ったぞ」と胸を張って引退する事が出来たと、断言することができます。本当にヨット、そしてヨット部の皆んなに出会えて良かった。京大ヨット部を通した溢れる程の経験は私の一生の財産となります。この場をお借りし、全ての皆さまに感謝の意を述べたいと思います。4年間本当にありがとうございました。 

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