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第88回全日本学生ヨット選手権大会 #1


平素よりお世話になっております。2回生スナイプスキッパーの桂田泰誠です。今回は小戸で開催されました第88回全日本学生ヨット選手権大会について報告いたします。また、僕なりの視点で今年のインカレを振り返ろうと思います。


88代が掲げた目標は「海での総合3位」。恒常的に強い京大ヨット部を目指すべく、部員一同練習に励んできました。結果はスナイプ級10位、470級5位入賞、総合6位入賞。目標には届かなかったものの、京大ヨット部全員の力で総合6位という次の代に繋がる成績を残せたと思っています。


レースの振り返りに移ります。

インカレ初日。風待ちをした後、風が南東から西に回り6ktほどの風で昼過ぎに両クラススタート。軽風域での片振れという難しいコンディションでのレースとなりました。海面選択を失敗すると順位を大きく落としてしまう印象でした。途中で風が無くなりコースが短縮されるような不安定な風の中、470は4-14-20と得点をまとめ38点。スナイプは課題であったスタートと風の振れに苦しみ、12-49-66と127点。

2R目は風が少し北に回り北東の風でスタート。Max8ktと少し風が上がった中でのレースとなりました。他大学に比べ京大は得点がまとめられず470は32-38-51と121点。スナイプは19-29-49と97点。初日は470級7位、スナイプ級12位、総合9位の位置につけます。


2日目。陸上での風待ち後、11時30分に470のD旗が掲揚され出艇しました。海上では風はなかなか安定せずオレンジ旗とAP旗の掲揚・降下が繰り返されていました。11月とは思えないほどの暑さの中での風待ちは体力的にも精神的にもきつく、集中力が試されました。14時頃に北東の風で安定し、5kt程度の風でスタート。レース途中風が無くなりかけましたが、なんとか持ち直してレース成立。470は5-13-40と58点。スナイプは5-23-27と55点。470は20艇以上のDNFが出たり、スナイプではリコールする船が出たりとしましたが、京大は両クラスともアルファベットをつけずに得点をまとめ470級5位、スナイプ級7位、総合5位と全体的に順位を上げ2日目を終えました。


折り返しの3日目。陸上待機の後に出艇しましが、海面はまるで琵琶湖の夏合宿の様に鏡でした。昼過ぎに吹いてきた北風で470がなんとかレースをしようとするも風が安定せずノーレース。その後も両クラススタートしましたが、470は1上回航後、スナイプは1上マークに辿り着く前に風が無くなり、ノーレース。結局1レースも成立せずにこの日を終えました。


最終日。インカレの最終日は各大学の関係者が一段と多く集まり、ハーバー内は活気にあふれていました。その裏で、引退がかかった4回生や優勝争いに関わっている大学の選手たちの緊張感が伝わってきました。インカレ最終日はこれまで感じたことのない、とても異様な雰囲気を醸し出しているかのようでした。

風はこれまでと同様吹いていませんでしたが、レース成立の望みをかけ、D旗を早め両クラス出艇。海上待機中に、レスキュー艇に一緒に乗っていた村山氏からこんな話を聞きました「梅干しの種を海に捧げると風が吹く」。それを聞いたスナイプリーダーの金坂さんと僕は梅干しを捧げてお祈りしました。1個では足りず3個捧げました。その甲斐あってか最終予告時刻である13時ギリギリに北風が入ってきて7kt前後の風で4R目がスタート。最終レースなだけにサポート側にも一層気合が入っていました。結果は470が8-20-54と82点。スナイプは序盤艇団に埋もれそのまま挽回できず25-40-56と121点。最終成績は先述の通りとなりました。


個人的な振り返りも書こうかと思います。88代の新体制が始まってからの僕の個人的な目標はインカレ本戦に出場することでした。去年は、沖に出たくて仕方なかった、悔しかった、1年間ではレースメンバーになれなかった、そんなことを思っていました。今年一年スナイプチームは色々ありましたが、自身の目標は達成できて良かったですし、これからヨット競技に取り組む上でとても貴重な経験となりました。

僕は第2.3R目に出場。オレンジ旗掲揚と同時に鳴るホーンでとても心拍数が上がったのを覚えている。2R目はスタートは上手く出れたけれどその後ケースを起こしてしまい2回転。少し順位を上げるも49位でフィニッシュ。自分はもっとできるはずなのにともどかしい気持ちになった。1日目の夜のミーティングで2日目はスタメンでいくことを金坂さんに伝えられる。サポートしてくれてる皆んなのためにも、スタメンとしての出場を決めてくれたコーチやリーダーのためにも走らなければいうのが1番の気持ちだった。2日目を迎える。出艇時のエールはとても嬉しいものだった。気持ちが奮い立ち、レースに臨む覚悟ができた。そして、3R目が始まる。今までに経験したことのないスタート後の自艇の高さに足は震えていた。少しスタート後から順位を落とすも1上10位で回航。1下、サイド下で順位を上げ5位でフィニッシュ。その時の景色は最高で、レースシーズンからずっとペアを組んできたやまさよさんと頑張ってきて良かったなと素直に思った。そして、レース終了後にレスキューのメンバーやサポートメンバー、同期の顔を見たときが1番嬉しかった。こんなにも支えてくれる人や応援してくれる人がいるのだと実感できた。

課題は山積みですが、来年、再来年のインカレでもっと安定した走りを見せれる様に日々の練習に励んでいきたいです。


最後になりますが、難しいコンディションの中できる限り多くのレースを実施してくださった運営・大会関係者の皆様ありがとうございました。そして、応援してくださった京大OB・OG、保護者の方々もありがとうございました。今後とも変わらぬご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

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