最後のインカレを終えて#01

November 7, 2018

4回生スナイプスキッパーの中川です。この4年間で色々なことがありました。尊敬する先輩の指を骨折させたり、2回生で予選に出場することになったり、主将にNGを出したり、、、これらの出来事は「振り返って見れば全て良い思い出」なんて消化できるものではありません。今でも自分の中で生き続け、自分を奮い立たせたり、苦しませたり、喜ばせてくれるものです。良かったことも悪かったことも、すべてがかけがえのない宝物となりました。

最後の1年間、後輩たちの姿を見ながらいろんなことを考えました。結果が出ずにもがく姿や前を走った時の嬉しそうな顔に自分を重ね、同じ時こんなことを思っていたなぁと感慨にふけることが多くなりました。逆に、先輩たちの姿に自分を重ねる瞬間も増えました。レースで下級生に負けたり、大事な局面で結果を出せなかったりする中で、先輩も同じように悔しく思い、心が折れ、再び奮起していたのかと思うと、初めての経験であることも懐かしく感じられ、力強く闘ってきた先輩の姿から勇気をもらうことができました。

この1年の中で、自分は主人公ではないということを悟りました。それを初めて実感したのは今年の春、江ノ島スナイプに出場した時です。自信がついてきた強風の走りが関東の強豪校には通用しないばかりか、スナイプに乗って数回の村山に敗北し、歴然とした実力の差を痛感しました。出艇するたびに上手くなっていく新人を目の前にして、心穏やかではいられずひどく落ち込みました。ハーバーバック中、ペアに向かって「あいつが主人公だわ」と力なく茶化したのを覚えています。

神谷コーチがよくおっしゃる話に、レギュラーが上手くなるにはその当て馬となる人材が必要となる、というものがあります。速いやつがさらに上手くなるにはそれに匹敵するくらい速いやつがいなければならない、それならばチームの勝利のため自分よりも可能性を秘めた後輩に全力で立ち向かおう、こう決めました。心の中のもやが晴れたような気持ちでした。脇役として全力を尽くすっていうのは、それはそれでカッコいいんじゃないかなぁと。

そして全日本インカレ、小塩長塚ペアも村山太田ペアもよく走ってくれました。ペアの青木も良いコースを引いてくれました。1日目の第3レース、自分が5位で2上を目指す途中すぐ後ろに083と471が見えた時には、思わず涙ぐんでしまいました。本気で闘ってきた仲間が前を走っていて、さらにその前を自分が走っている、こんなに光栄なことはありません。1年前にみんなの前で誓った小塩とワンツーフィニッシュするという夢が叶いそうになった時には、手が震えました。結局達成できず申し訳ない。その後の彼らの活躍は皆が知るところだと思います。僕は主人公にはなれませんが、彼らの名誉は僕の名誉であり、チームの名誉でもあります。彼らと一緒に闘ってきたことを誇りに思っています。

すべての部員たちが何かを得て、晴れやかな気持ちで引退していくことを望んでいます。今年果たせなかった目標は後輩たちに任せました。来年はいろんな主人公、名脇役が生まれることを期待してます。自分なりのやり方でいいので、頑張ってね。

そして、サポートに回ってくれた部員のみんなへ。みんなの努力があったからこそ、この結果を得られたことを忘れないように。自分自身を誇りに思ってください。

以上で最後のブログを終わらせていただきます。京大ヨット部にご支援ご協力いただいたすべての方々、OB・OG、部長、監督、コーチに感謝を申し上げます。これからはコーチとして部活に携わっていきます。上回生には特に教えることはないと思うので、他のところでどうぞこき使ってください。4年間ありがとうございました。 

 

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