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私がヨット部に入った理由 #2


平素よりお世話になっております。新ニ回生スナイプスキッパーの鈴木亮太朗です。僕が京大ヨット部に入部した一番の理由は、強豪である事と雰囲気の良さが両立されていたからです。セーリング競技における強豪校の大部分は、セレクション制度のある私立大学が占めているのが現状です。競技の特性やカレッジスポーツである点を踏まえると、セーリング競技において国立大学が強豪になることは、非常に困難だと考えます。しかし僕が出会ったこの組織は、そんな固定概念を完全に覆してきました。陸上ではサークルのような楽しい雰囲気が漂う一方で、海上では全員が勝ちに拘る。楽しむところは楽しみ、締めるところは締める。そんな京大ヨット部に強く惹かれました。


勿論、物事が成し遂げられるまでの過程たるものが大切なのは周知の事実です。そこが抜けていては、たとえ喜びのような感情が得られたとしても、掌中に残るのは至極虚しいモノだと考えます。しかし勝負事、とりわけセーリング競技において自分は、勝者であることに絶対的な価値を置いてきました。勝ちに拘るのであればじゃれ合いなどしている暇は無いし、そんなものは無駄でしかないと。だからこそ自分が出来なかった戦い方で勝つ京大ヨット部に強く惹かれると同時に、ある種の羨望さえ覚えました。楽しみながら勝ちに拘る。一見矛盾することを、大きな組織においても成立させ得ることに感銘を受けました。そんな組織のリーダーに強い憧れを抱いたことも覚えています。


この先、自分の価値観とチームの意向に齟齬が生じ、悩む場面もあるかもしれません。そんな時こそ仲間を信じ、前に進んでいける自分でありたいと思っています。勝負に対する価値観は今も変わりません。勝つことが全てです。勝ちに拘るからには、一切の妥協を許しません。その一方で、京大ヨット部でしか成し得ない勝ち方で、全国を制したい。最高の仲間と共に最高の景色を見たい。そんな考えが日に日に強くなっている自分がいますし、それが今の僕の原動力となっています。一匹狼のような闘い方を好んでいた僕が、いつの間にかそんな価値観をもつようになりました。それ程に、この組織は魅力あるものです。この部活を去る未来の自分は、何を手にし何を想いながら卒業するのか。それを考えると、ワクワクが止まりません。仲間と共に努力し続けられる環境に感謝すると同時に、常に高みを目指し続けます。


拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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