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引退ブログ#9 宮本航太郎

  • 執筆者の写真: kuyc-home
    kuyc-home
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分
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90代スナイプスキッパーでした宮本航太郎です。引退して今思うことをいくつか書こうと思います。


まず、4年間この部活を続けられたことを嬉しく思います。僕は中学サッカー部を入院を機に途中退部して、高校はロケット同好会という緩い部活動だったので、しっかりと最後まで部活に打ち込んでやるというのは僕の人生では初めてでした。最後の1年はスナイプ優勝という目標と自分の現状との乖離に苦しみ、辞めてしまったらどんなに楽だろうかと何度も考えました。ハーバーに行くだけで吐き気がして、特に何かあるわけではないのに涙が止まらなくなることもありました。そんな状態でヨットに乗れなかった日、自分がヨットを続ける理由は何か考えました。今まで続けてきた時間を無駄にしたくないからとか、辞めるとチームに迷惑をかけるからとか色々と思いつく理由はあったのですが、結局1番大きかったのはヨットに乗ってない自分が想像できないくらいこの競技が好きだったからです。それに気づけた時自分は随分楽になりました。ヨットでシビアに乗るのはしんどい時もあるけれど、ヨット自体が敵なんじゃなくそこで甘えてしまう自分が敵なんだと気づいたからです。そこからは苦しいながらも最後まで続けることができ、ヨットが好きな状態で終われて嬉しく思います。


次に、最後のインカレについてです。結果はスナイプ優勝という目標を掲げて5位でした。ペアとしても個人成績6〜9位という目標で13位でした。どちらも目標には届きませんでした。今になって結果に対する悔しさや後悔はたくさん湧いてきます。しかし、インカレ最終日に着艇した時はとにかく4年間が終わったんだという安堵を感じていた気がします。前日までの途中経過で、優勝には届かないことがわかっていたのもあるのかもしれませんが、最後の1年は結果に拘ってやってきたはずだったのに、5位という結果に対しての悔しさが思っていたよりも小さかったことに少し悲しかったのも覚えています。個人としては最終日を迎えた時点で、とにかく現役最後のレースを楽しんで前を走ってやろうと思っていたので、最終レースでそれだけは達成できたことでその点に対しては満足して終われたと思います。ただ、着艇後にチーム全員で喜び合う姿を現実にしたいと思って心身を削った一年だったので、その光景がなかったことが心残りでした。この心残りについては、91代が最高の終わり方ができるよう、自身もコーチとして尽力しつつも、91代に託したいと思っています。


最後に、3年前クルーとしてスナイプに乗り始めて、その時に思い描いていた引退の姿とは色々と違うものではありましたが、ヨット部に入ったこと、スキッパーに転向したこと、その他様々な選択に対して納得できる引退であったことを嬉しく思います。4年間ヨットに向き合うことができ、全国優勝という目標を真剣に目指せる仲間がいたことは当たり前のことではなく、多くの方の支えがあったからできたことです。これまで支えてくださったOB OG 保護者の皆様、一緒に4年間戦ってくれた同期、90期についてきてくれた後輩、関わってくださったすべての方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。


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