引退ブログ#18 岨伸明(スナイプリーダー)
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- 2 時間前
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僕がスナイプリーダーをやろうと思ったのは色々理由があるが、一番は人生に深みが欲しかったからである。
そのポジションに就けば最後の1年が激務となり、心身共に疲弊する過酷な道であることは先人たちの体験談を聞いて分かっていた。しかし、僕はただ舗装された道を選んで歩いていくだけの人生はつまらないと考えるタイプの人間だった。故に、スナイプリーダーになるという選択は、京大ヨット部的には正しかったか分からないが、僕の人生にはベストであるということに疑いはなかった。実際最後の1年は人生で一番大変だったし苦しい場面も少なくなかったが、リーダーになる選択をしたことを後悔する瞬間は一度もなかった。色々大変な局面に差し掛かった時心配してくれる人が何人もいた。自身も忙しかったり大変な環境に置かれていたりする中、見返りも求めずただただ身を案じてくれたその人たちには本当に感謝しているし、尊敬している。その心配はよそに僕はその局面さえも面白いと思えた。厳しい盤面を覆す戦略を考える時間はとても楽しかった。高い目標を目指して毎日を全力で生きることはとても楽しかった。
だから僕は最後に結果が伴わなくてもこの経験ができたのだから満足して引退するだろうと思っていた。個人戦において全国の頂点の景色を見れたこともあって、過程でも結果でももうやり残したことは無く引退できるのだと思っていた。しかし、実際はインカレでチームは第5位と敗北して悔しさだけが残った。過程でいい経験ができたから満足とか、個人戦では優勝できたから満足とかそういうのは全く無く、引退してからは夢に出てくるまでにはあの時こうしていればとかを考えてしまっていて不完全燃焼であった。
しかし僕はこういう負の感情を抱けることも人生をフルコースで深く味わうためのスパイスだと考える人間である。その思想を理由にしてこの悔しさ、負の感情が消えることもないし、重要な局面で誤った選択をしてしまった自分を肯定することは決してないが、それらを抱えながら生きていくのが面白いと思うのである。この悔しさはいつか未来でまた何かに全力で取り組みたくなった時の糧にしてやろうと思う。
こんな我儘な動機でリーダーになった僕に1年間ついて来てくれた人たち、応援していただいた方々へ。結果を出せなくて申し訳ないです。色々思うところもあっただろうし迷惑をかけただろうけど、最後までついて来てくれて、応援していただいて本当にありがとうございました。感謝してもし切れません。これからは1人のobとして、今まで助けてもらった分をこれからの京大ヨット部に返していこうと思います。
…引退ブログって誰かに何かを伝えるために書くものな気もする。じゃあこのブログは誰に何のために書いたかと言われると、書きたいままにここまで書いたからあんまり自分でも分かっていない。あえて言うなら一つは自分の引退後の胸中を知りたい人にありのままの考えを読んでもらうこと。二つはこれからリーダーをやろうか迷っている人へ、リーダーをやることはもちろん大変なことも多いが意外と楽しいことも多いのだというのを知ってもらうこと。最後に、逆境を苦痛に感じてる人が1人でも僕の文章を読んだ時にポジティブな方向に向かってくれればいいなという3つだと思う。
これからの京大ヨット部を担っていく後輩たちはみんなこれからも応援してるし、特にリーダーに挑戦しようとしてる人、逆境に立ち向かおうと頑張っている人はさらに応援してます。
京都大学体育会ヨット部90代スナイプリーダー
岨伸明

























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