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89代幹部再自己紹介#4抜井理紗(470リーダー)


こんにちは。89代470リーダーを務めます、抜井理紗です。


さて、今回のテーマは「幹部再自己紹介」ということで、私のヨット人生と今年の抱負について書きたいと思います。


私がヨットを始めたのは小2の頃です。正直な話、自分から「ヨットやりたい!」などと言った覚えは全くありません。両親が大学ヨット部出身というヨット一家に生まれ、気づいたら毎週末OPという1人乗りヨットに乗る生活が当たり前になっていました。私が所属していた兵庫ジュニアは、毎年OPの日本代表を複数輩出するような強豪クラブでした。全国トップレベルの先輩の背中を追いかけながら、同時期に入部した仲間と共に日々切磋琢磨できる環境は、今振り返ると本当に恵まれていたなあと思います。毎月のように遠征に連れて行ってくれていた両親の偉大さも、大学生になってようやく理解できるようになりました。そんな恵まれた環境に支えられて培ったもの―ハイクアウトの姿勢、スタート失敗後のリカバリー(当時からスタートは大の苦手)、リフト重視のコース引きなど―は今も自分のセーリングの軸になっています。


OP時代は、自分で言うのもなんですが、わりと順風満帆なヨット生活だったと思います。各地で賞品を荒らし、最後の全日本では全日本チャンピオンのタイトルを獲りました。そんなふうに成果を出すことができたきっかけは、小3の頃に、中3までの1年ごとの目標を設定したことだったように思います。小4で全日本に出場、小6でNT入り、中1でヨーロッパ選手権に出場、中2・中3で世界選手権に出場ー。小3のガキがずいぶん野心的な目標を立てたものだなあと思いますが、不思議なもので、このとき立てた目標は最終的にほとんど達成することができました。一見高いように思える目標も信じて進み続ければ達成できる、そんな成功体験を得られたことは、セーリングのみならず自分の人生における大きな財産です。


高校時代はヨット部には所属せず、個人で1人乗りのレーザー4.7と2人乗りの29erに乗っていました。レーザーで培ったハンドリング、29erで習得したプレーニングにのせる技術は、470での帆走力に大いに繋がっています。しかしその当時、特に29erについては、身近に練習相手がいない、チューニングや帆走の仕方を教えてくれる人もいないという状況で、試行錯誤するもなかなか上手くはいかず、結局不完全燃焼のまま最後の大会を終えました。大学でヨットをやらない選択肢もあった中でやはり続けることにしたのは、このときのリベンジしたい!という気持ちと、大勢で練習できる部活動への憧れがあったからだと思います。


その後1年の浪人を経て、私は京大ヨット部に入部しました。そこで出会ったのは、ヨットへの熱に満ちあふれた人たちでした。その熱さに触発され、また470というヨットの面白さに魅せられ、早く上手くなりたい一心でがむしゃらに練習した日々の楽しさを、今もよく覚えています。そんな初々しい時期から早くも3年が経ちました。ありがたいことに私は、その間470チームの1番艇として3回インカレに出場させていただき、そしてこの度470リーダーという立場に就かせていただきました。


さて、私のヨット人生について紹介したところで、ここからは今年の抱負について書きます。私がここ3年間インカレに出場する中でずっと感じているのが、京大ヨット部はインカレでもっと前を走れるはずだ、という感覚です。今年、私たち89代は「全日本インカレ総合3位入賞」を目標に掲げています。一見高い目標に見えるかもしれませんが、私はそうは思いません。現実的に達成できる目標だと思います。京大ヨット部はそれだけの力を、伸びしろを持ったチームです。クラスリーダーとして、自分たちなら目標を達成できるという意識をチームに浸透させることが、目下の最重要テーマだと考えています。もちろん、目標を掲げるだけで結果がついてくるとは思っていません。ヨットレースで結果を出すには、実力自体を高めることと実力を十分に発揮すること、この2点が必要不可欠です。めちゃくちゃ当たり前ですね。ではそのために何が必要か。いろいろ考えましたが、自分の経験も踏まえた今の私の答えは「向上心」と「環境」です。向上心は、練習を頑張る原動力になるとともに、ヨット競技に必要な考える力に繋がる点で重要です。そして、部員同士で高め合えるような環境、本番で力を発揮しやすい環境を整備することもまた重要です。470リーダーの仕事は特に、後者の環境づくりであると考えています。私はリーダーシップをとってチームを引っ張れるタイプでは正直ありません。そこはある程度割り切って、同期や後輩に甘えようと思います。その分、人生の半分以上をヨットに費やした私だからこそできることを考え、京大ヨット部がさらに強くなるための環境をつくっていきます。


もっと速くなって、チームとしてもっと強くなって、またこの舞台に帰ってきたい


1回生のインカレ後に私自身が記した言葉を現実にすべく、1年間精一杯頑張ります。皆様応援のほど、よろしくお願いいたします。

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