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[短期リレーブログ] 私の好きな〇〇 #5


 こんにちは、新三回の中平です。好きな漫画でも書こうかなとつぶやいたら同期のFS太郎君にうわおもんなって言われたので少し違って脳科学者中野信子さんについて書いてみます。私の好きな脳科学者だなんて題名は失笑を買いそうなので付けられませんが。ちなみに好きな漫画はBEASTARSです。YOASOBIの「怪物」がアニメの主題歌になってます。推しはイブキとレゴシです。是非読んでほしいです。

 小学生を教室に詰めれば勝手にいじめが始まるし、大人になっても不倫をしたり暴力を振るったり暴言を吐いたりする。どれも不必要に人を傷つけているようにしか思えないからどうしてそんなことをするのか理解できない。そういう小学校から薄々感じていた疑問がはっきりと湧いた高校生のときに出会ったのが中野信子さんの著書です。「ヒトは「いじめ」をやめられない」「不倫」「サイコパス」「シャーデンフロイデ」「毒親」「人は、なぜ他人を許せないのか?」などなど、人の闇に着目した本ばかり書いている一風変わった脳科学者です。ほんまでっかTVにも出演されています。東大出身でIQが148もあるんだとか。

 脳科学というと記憶は海馬でするだとか脳を1台のコンピューターとして捉えたものを連想させるかもしれないですが、彼女の場合は複数、つまり社会における脳の働きを考察しています。大体の流れとしてはヒト社会のネガティブな部分を取り上げ、その仕組みをホルモンや遺伝子の働きを使って説明し、それが人類や個体の生き残りためにどのように必要な機能だったのか解説する。最終的にその機能の行き過ぎが悪い現象につながっていることが理解できるようになるし解決策も見えてくる、というものです。

 そんなものを読んでどうするのか、もっと人生楽しめよだなんて少し上から目線なアドバイスが飛んで来そうですが、分かることの安心感のために読んでいました。分からないということは怖いです。僕にとってリスクしかないように思えるのに人がわざわざ他人を攻撃するのは恐ろしかったし、自分の中にそれを見つけるともっと恐ろしかったのでその正体を見ることで怖いもの見たさを満足させていました。正体が分かれば無用に怖がることもなくなるしむしろ「人生を楽しむ」のに役立ったと思います。

 そんなの興味ねーよーっというひともいそうですが、内容だけでなく文章だけでも読み応えがあります。使っている言葉が平易だとかそういうことではないし普段使わない言葉も出てくるのに、述べる順番がきれいなのかスッと理解しやすく読み進められるのです。書いているテンションに独特の冷静さがあって自分も論理的な文章を書くときは真似できないものかと思うほどです。

 最近はそれほど読まなくなりましたが、最近彼女のエッセイ「ペルソナ」を本屋で発見し読んでみると割と暗めの内容で評論でもないけれどやっぱりはまる面白さがあって懐かしくなったので書いてみました。



次は地下さんで、お願いします!

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