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85代での抱負 #37

新4回生snipeクルーの奥村歩です。今回は「85代での抱負」についてです。私の抱負は「目標を口に出し続けること」です。この第85代京大ヨット部では、インカレ団体戦における「総合3位・snipe級二連覇」を目標にしています。(今年達成すれば、国公立大としては1981年の阪大の総合3位以来39年ぶり、国公立大の連覇は日本の学生ヨット史上初。)その目標を口に出し続けることは、個人として成長し、組織の完成度を上げていくためには欠かせないことだと考えています。以下では「目標を口に出し続けること」の意味を主に二つの点で書きたいと思います。  一つめは、自分の中で目標を意識し続けられるという点です。「目標を口に出し続ける」ためには、まず自分自身にとってその目標がどれだけ重要なものなのか、その価値を理解していなければいけません。また自分がその目標の当事者であり、自分たちの力で実現させられるものだとイメージできていなければいけません。「口に出して、達成できなかったらかっこ悪い」と思っているうちは、まだ本気で信じきれていないのだと思います。従って、目標を口に出し続けることは、目標に対する自らの姿勢をチューニングする機会になります。突き詰めてシンプルに考えると、目標を達成するために日々やるべきことは実はあまり多くないはずです。(質の高い練習を積むこと、理論・技術を勉強すること、フィジカル面・メンタル面のトレーニングをすること、愛艇を整備すること。)ヨット部に関わる様々なことはほぼ全てこれらにつながるのではないのでしょうか。全日本インカレ団体戦まで残り9か月間、それらの完成度を日々高めていくのみだと考えています。これから先、順風満帆に進まず、この高い目標と現状との差に悩むことがあるかもしれません。そんな時にも、最後のインカレで自分が果たすべき役割と目標をぶれずに見据えて口に出し続けることで、「今やるべきことをやる」心と思考の習慣を維持し、成長し続けられると考えています。  二つめは、周囲の人と目標を共有することができるという点です。私の人生観に大きな影響を与えたある登山家の言葉の中に、「自分の夢や目標は一日十回口にすることによって、その漢字のかたち通り『叶う』になる」というものがあります。これは、多くの人々に話すことで、応援してくれる人や力を貸してくれる人が増え、実現に近づくことができるという意味です。また、あるスポーツ心理学者の本に、「プレーを通して、観客に感動を与えることで自分に力が返ってくる」という言葉があります。月並みな表現で何度も使い古された言葉かもしれませんが、応援が持つ力の重要性は、プロのアスリートでも我々でも同じはずです。従って、お金や物資・労力などの目に見える支援をしてくれる人だけでなく、京大ヨット部の活動に感動してくれる人々も広義での「サポートメンバー」として、京大ヨット部に欠かせない存在であると私は考えています。部の仲間はもちろん、家族や知人・先生、縁もゆかりもない人々まで、様々な人と目標を共有して、お互いに支えあえる関係を築いていけたらと思います。  このように、「目標を口に出し続けること」は、自己・他者の双方に+の影響を及ぼして、成長し結果を出すために欠かせないことです。今回は「抱負」がテーマではありましたが、今後の自分の思考のフレームを整理するためにも、あえて抽象的・精神論的なことを書きました。引退までの残り9か月間、「目標を口に出し続けること」を通して自分たちがどれだけ成長できるか、インカレ最終日にこのチームでどんな景色が見えるのか想像するだけでわくわくしています。これからも、第85代京大ヨット部をよろしくお願いします。 

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