京大ヨット部を引退して #1
こんにちは。いよいよ最後のブログを書く時が来てしまいました。4回生の北尾です。今回は京大ヨット部を引退してというテーマでブログを書かせていただきます。
思い返してみると、自分のヨット部での生活は決して順風満帆なものではありませんでした。それなりに走ったレースの翌週のレースでは全然走らなくなったり、知識で得たことが練習では全然できなかったり。嬉しい思いをすることの何倍以上も悔しい思いをしました。自分とペアとして乗ってきた同期や後輩のクルーが、時が経つにつれ自分より上位艇に乗っている姿を見た時は嬉しさの一方で、自分は何をしているんだと辛い気持ちもありました。
けれどそんな自分も何故か部活を辞めたいと思ったことはほとんどありませんでした。それは何故かを考えてみると、みんなでわいわいできる環境などももちろんありますが、一番はヨットに対してどんな時もモチベーションを保てる、京大ヨット部がそんな環境だったからだと思います。練習では全員で帆走し、回航し、コース練習を行い、それを全員でミーティングでフィードバックする。悩んでいること、気になっていることがあればみんなで話し合い解決策を教えてくれる。全員で高みを目指せる。そんな環境にいたおかげで辛くても辞めたいと思うことはありませんでした。恐らく、セレクション勢が部活を牛耳っていて、全員の部員に聞く耳を持たない、京大ヨット部がそんな部活なら僕はもうとっくに部活を辞めていたでしょう。
僕は4年間京大ヨット部で過ごしてきたことに対し全く悔いはありません、それだけは言い切れます。この部活、みんなに会えてよかった。一方で引退した今、もっとこうしたかったなと後悔があるのも事実です。全日本470に出てみたかった、最後の一年もっと練習したかった、最後一緒にペアとして乗ってくれたこじたくに良い景色をもっと見せてあげたかった…。
でもこれらはきっと現在、そして未来の後輩たちがそれらの後悔を払拭してくれる輝きを見せてくれると思っています。部活の流れは一種の襷リレーのようなもので、84年間の部員の働きがあったからこそ今の自分がいて、そしてそれを86期以降の部員に受け継いでいける。僕、それから85期の思いはきっと後輩たちが受け継いで頑張ってくれると自分は信じています。
最後になりましたが、京大ヨット部の同期、先輩方や後輩達、それからコーチをはじめとした様々な方面でサポートしてくださった皆様。これまで未熟な自分に部活という居場所を与えてくださりありがとうございました。自分もこれからは1OBとして今後の京大ヨット部のさらなる発展に尽力していきたいと思っています。よろしくお願いします。