ヨット部を引退して #9

November 29, 2019

 

お久しぶりです。旧4回生スナイプスキッパーの綱井です。
11/9の代交代式を終え、私たち84期は正式に部を引退しました。長い私のヨット部生活は終わりました。関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
最後に私はこのブログで、①どのようにヨットに向き合ってきたか、②今後の抱負の2つについて記そうと思います。京大ヨット部における私の遺書です。皆さんにどう伝わるかはわかりませんが、皆さんなりの解釈で楽しんでいただけたらと思います。

①について
私は、「自分が全国の舞台で活躍したい」という思いからこの京大ヨット部に入部しました。実は特にヨットが面白くて入った訳ではありませんでした。みんな同じスタートから競えて大きな舞台で戦える環境に惹かれていました。
私は入部当初から人一倍練習に打ち込みました。自主練は何としてでも全部行ったし、下級生が置いていかれがちなミーティングでも絶対に1つは質問をする事を決めて行っていました。自分が周りよりも上手くなりたい、勝ちたいという気持ちだけで突き進んでいました。一方で、みんながヨット楽しいって言っているのがあんまり分からないままでした。下手なことに対する焦りみたいなものだけが大きくありました。そんな当時の私にとってヨットは周りと勝ち負けを競い、大きな舞台で自分が活躍するための手段でしかなかったのだと思います。

3回生になって、そうした高いモチベーションを保つことが出来なくなりました。なかなか前を走れないまま、周囲よりもヨット自体を楽しめてないことを痛感し、気付けば練習もこなすだけになってしまっていました。そんな状況でトラブルを繰り返し、更にモチベーションを下げる悪循環に。
そんなまま、去年のスナイプチームは全国で準優勝を果たしました。しかし、チームに貢献した実感もないまま、ヨットを心から楽しめていない私にとってはどこか遠い世界の話でもありました。

この期間に伸び悩んだのはヨットが楽しいという、いわばヨット部員にとって当たり前の感情を持つことができなかったから。
入部当初から私は、ヨット部でレースメンバーとなり、大きな舞台で活躍することにこそ、やりがいがあると考えていました。常にレースメンバーと比べて、前を走れない自分をもどかしく思い、焦りが更にヨットを楽しめなくしていました。そうした状況に気づいていても、努力してなんとか勝ち取るしか解決できないと考え、更に自分を精神的に追い込んでしまいました。

では、どのようにしてヨットが楽しいと感じられるのか。常に悶々としていました。

ヨットが心から楽しいと思えたのは、4回生になって就職活動を終えた頃から。本当に遅かったです。もちろん前を走れることも増えてきて、レース自体が楽しくなったこともありますが、もっと大きな要因は別にあります。
それは、自分なりにチームに貢献しているという意識を持ってヨットが出来るようになったことです。取り敢えず今は、メンバーでは無いけれどチームの一員として自分が上手くなり続けることで、質の高い練習やミーティングができるようになりチームのレベルは上がっていく。チームの勝利のために貢献できている実感こそやりがいなんだ、と気付きました。
そうした意識を共有して、やりがいを感じられるようなスナイプチームの雰囲気が私の考えを変えてくれました。
特に、ちょうど悩んでる時に限って飲みに誘ってくれた先輩や、チームの全員で勝つという雰囲気を掲げ続けたスナイプリーダー、チームで勝つとはどういうことかを実際の行動で体現し続けてくれたペアのおかげです。そうした人達の助けを借りながら私はそれに気づき、前を向いて実行することができた。その人達なしに私の幸せなヨット部生活はありませんでした。本当に感謝しかありません。

最後の最高の舞台で私たちのスナイプチームは優勝することができました。
去年の大会では、レースメンバーにならなければ見えない景色があると思い込んでいました。違った、そんなことはありませんでした。優勝の瞬間、レースメンバーもサポートメンバーも同じ景色を見ていました。少なくとも私はそう感じました。チームの全員でその景色を見にいけたことは、このチームだからこそだったのだろうと誇りに思います。
自分が勝つ、このことにこそ意味があると考えて私は入部しました。チームで勝つ、一員として勝つ、これがこんなにも尊くて誇らしいものだとはあの頃の私は知りませんでした。この経験は私の一生の宝物であり大きな学びです。自分の考え方に大きな変化を与えてくれました。本当にありがとうございました。

②について
先で述べたとおり、私はヨットの楽しさを4回生になって知りました。
そんなモチベーションで出た最後の大会である全日本スナイプ選手権。結果は、最終日に叩いてしまいギリギリのところでゴールドフリートを逃してしまったけど、本当にめちゃくちゃ楽しかった。こんなにヨットって楽しかったんだとまた気付きました。
1つ悔やまれるのは、自分はまだまだ上手くなれると気付いてしまったことです。こんなにもヨットを楽しいと感じながら乗ると、色んな発見がありました。残された時間はもう無いのに、まだまだ試したい走りがある。すごく悔しいです。本当に3回生の頃が勿体無かった。

ということで、突然ですが私はヨットを続けます。絶対にもっと上手くなって速いおっさんの仲間入りしてやります。
ヨット部でやれることはやり切りました。しかし、ヨットでやれることはおそらくまだまだあります。
幸せにも、私には双子のヨット乗りがいます。2人で全日本スナイプ選手権のゴールド常連を目指し、ここ10年は活動していきたいと話し合っています。もうその計画は始まっていて、第三回江ノ島スナイプにも出場する予定です。現役の誰かとやり合うのを楽しみにしています。
実は、自分のヨット人生はまだ折り返しすら迎えてないのかもしれません。そう考えるとワクワクが止まりません。これが私の今後の抱負です。

最後に、ここまで一緒に支えてくれた同期のみんなありがとうございました。ヨットが楽しくない時も続けてこれたのはみんなのおかげです。いちばん話しやすくて違う大きな目標に向かっていったまもる、二番目に話しかけやすかった八代、クソ絡みしても反応してくれる実はめちゃくちゃ優しい飯島、仕事のフォローを陰でしてくれてアニキでしかなかったQP、迷惑かけまくった献身性の塊の隅田、クソ絡みしても笑ってくれる加寿、適当に絡んでも適当に聞き流してくれる松島、めちゃくちゃ真面目でアネゴ気質なみのりん、割に合わないことは一切やらなさそうに見えて学連委員長という大役を見返りなしにやり切ってくれたゲン、目標を掲げて本気で努力すればどんなものでも達成出来ると教えてくれた長塚、みんなのおかげでステキな4年間を過ごせました。これからも何かとよろしくお願いします。

では、現役の皆さん、頑張ってください!!
老害と呼ばれない距離感でめちゃくちゃ応援してます。
















 

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