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ヨット部を引退して #1

こんにちは、今年度広報部長と学連委員長を務めました厳です。引退に際して溢れる想いを上手くまとめることができず乱雑な文章となりましたが、ご一読くださればと思います。 つい先日の代交代式を持ちまして正式に引退しました。こうして無事に引退できたのも4年間ともに支え合ってきた同期をはじめ、OBOGの方々、学校関係者や応援してくださる皆様のおかげです。4年間ありがとうございます。 さて、先程引退と書きましたが、実は私は今まで部活動を「引退できた」ことはありませんでした。飽き性な性格と忍耐力のなさから小中高のクラブ活動や習い事は何一つ最後までやり切った試しはないです。何かと理由をつけては逃げてきました。 ヨット部の新歓に来たのも当時2回生になる高校の同期が所属してるということで冷やかすつもりでの参加でした。ヨットに興味はなかったし、体育会なんてどうせ続かないと思ってました。しかし、気がつけばいつの間にか入部しており、厳しい夏合宿・春合宿を乗り越え、後輩ができ、幹部になり、毎日ヨット部のことを考えるようになり、そして引退の今を迎えている。 不思議な気分です。今思えば私らしくない4年間だったと思います。決して容易な4年間ではなかったです。灼熱の夏合宿、極寒の春合宿、強風のハイクアウト、長期休み返上、毎日8時間以上の練習。辞める理由なんて探せばいくらでもありました。辞めようと思えば簡単に辞めれたはずです。それでも4年間続けてこれたのはひとえに京大ヨット部だったからだと思います。何かをやり切るという初めての経験、その先の景色をここで見たい、京大ヨット部で見たい。そう思わせる温かさが京大ヨット部にあったからだと思います。 インカレ最終日。スナイプの優勝を知った瞬間は意外にも冷静でした。優勝の実感がないからか、あまりにもあっさりした最後に少し拍子抜けしたように思います。しかし、その後のレースメンバーとの邂逅、そしてそのうちの1人である飯島からの一言 「ありがとう」 堰を切ったように涙が溢れてきました。自分でも理由がわかりません。顔を上げるのが困難になる程泣き崩れてしまいました。嬉し涙なんて単純な物ではなかった。4年間が報われたことの喜び、支えてくれた人たちへの感謝、思うように部に貢献できなかった申し訳なさ。全てが入り混じった涙だったと思います。そして、それが私が初めて見る「その先の景色」でした。京大ヨット部で良かったと心から思えた瞬間です。 あの涙は私の誇りです。 京大ヨット部は私の誇りです。 可愛い後輩ではなかった。頼れる先輩ではなかった。自慢の同期ではなかった。そんな私をそれでも支えてくれた京大ヨット部。その一員でいれたことを誇りに思います。 85代は今年以上に周りからの要求、自分たちの目標が高くなると思います。そして高いチーム力が必要となってくると思いますが、そもそもチーム力って何なんでしょう。上を目指す以上避けられない議論だと思います。私自身、引退するまで答えがわかりませんでした。上手いプレイヤーをどれだけ揃えているか、どれだけサポートが充実してるか、どれだけ雰囲気がいいか。どれも少しずつ違う気がします。 引退した今、私が自分なりに出した答えは 「どれだけの部員が京大ヨット部に、そしてそこにいる自分に誇りを持っているか」 でした。勝ったところでチーム全員が自分を誇れなければ、その勝ちは虚しいものになるし、負けても各々が自分自身を誇れるなら、その負けは財産になるはずです。 全員が自分を誇れるチーム。簡単にはなし得ないと思います。だからこそ85代以降の部員が京大ヨット部に誇りを持って活動できるように少しでも支えていけたらと思います。 最後にペアの村上への言葉で締めさせていただきます。直接会って伝えるのは少し照れ臭く、だからといってフルセイルでは遅すぎると思い勝手ながらこの場をお借りします。 以下ペアの村上へ 1年間一緒に戦ってくれてありがとう。 そしてごめん。インカレでビブスを着せてあげれなくてごめん。スーパークルーじゃなくてごめん。本当はもっと俺が引っ張って前を走らせてあげたかった。 この1年を振り返ると半歩進んでは躓いての繰り返しで、二人三脚がうまくいったことなんてほとんどなかった気がする。それでも4年間で一番楽しい時間だった。一番苦しかったけど一番楽しかった。何度も腐りそうになったけど君の実直さ、明るさのおかげで最後の一歩を踏みとどまることができた。また頑張ろうと思えた。本当にありがとう。 来年は今年以上に苦しい1年になると思う。プレッシャー、焦り、不安。それらを感じるなとは言わない。ただどんなに苦しくても自分自身を認めてあげるように。君には人に前を向かせる力があります。本当です。1年間ペアのだった僕が保証します。そしてそれはレースで前を走ることよりも遥かに尊い力です。だから自信を持って、自分自身も前を向いて最後の一年を存分に楽しんでください。 それでは1年後に再び西宮で笑い合えるのを楽しみに待ってます。頑張れ。 

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