10/31〜11/4 第84回全日本学生ヨット選手権大会

November 6, 2019

 

全日本インカレを終えて

お世話になっております、主将の長浜です。
引退から一夜明け、第84回全日本インカレを思い起こすべく筆を取りました。

ヨット部4年間の集大成であるインカレ。
どんな大学よりも先に現地入りし、西宮をホームと言えるくらいにしたかった。

「いつも通り」

この一年、ルーティーンや平常心など、言葉は違えど、この一言を基軸に動いてきたつもりです。いつも通りに体が動くようにタイムスケジュールなど、生活面からの「環境をつくる」。これが84代のスタンス、その先には、必ずや総合入賞があると信じていました。

今大会は1日目に2R、2,3日目はノーレース、4日目に2Rの計4レースで締めくくられました。その中でも1日目終了時点で一番悩んだのを覚えています。

2レース消化して帰着したときに、自分の所属するスナイプチームは僅差で3位であることを知らされ、昨年の結果を超えられる期待が膨らみ、モチベーションは更に上がっていた一方、470チームは滑り出しがイマイチで13位スタート。
これは明らかに昨年の2日目終了時点と同じムードでした。

先述したとおり、メンタルを平常に保つことを言い続けてきたので、チームとして焦りを露呈している部員はいなかったものの、470チームとスナイプチームでは明らかに顔つきが違いました。
インカレ前、4日間あれば絶対に辛い場面があると考えていたので、様々な状況想定を行い、大まかな主将としての立ち回りをシミュレーションしていましたが、唯一、自チームが好調で、470チームがイマイチなときにどうするか?というまさにこの状況だけは、想定していたものの解決策は思いついていませんでした。

その日の夜のミーティングで行動を起こすしかないと思い、個別に470チームのケアに努め、全体には柄にもなく4年間この大会にかけてきた想いを長々と語り、「全員」で総合入賞するということを再確認しました。

当たり前ですが、「全員」とはレースメンバーだけではなくサポートメンバーも包含されています。他大学もよくこれに言及していますが、勝因敗因を語るときは常にレース中のことだけを取り上げがちです。私事ではありますが、3年間サポートに徹してきて、今年が初めての出場選手となり、このサポート力というものはヨット競技においていかに重要であるかを再認識させられました。

一人一役職を持ち、チームに徹する「環境」をつくることで、すべてのアクションを帰納した先にある総合入賞という目標に届く。逆に言えば「全員」で戦えなければそれはなし得ない。

走る、というレースメンバーの役職。
支える、というサポートメンバーの役職。
出場大学の中で、これらを全員で考えて体系化し、組織化し、視える化してきたことには圧倒的な自信があったので、それに部員の数の力も相まって、【総合力】というところでは最強だと信じていました。

その中で主将はどう立ち回るか?
私は、みんなから認められるほどのプレイヤーとしての実力は最後までありませんでした。
クセの強すぎる個性的な京大生を一つにまとめ上げることもできませんでした。

『総合入賞』を掲げ続ける環境をつくること。
これに尽きたと思います。

クラスリーダー二人は最適な練習、配艇、メンタルケアという環境を。
艇庫部長は基礎である合宿生活を快適にする環境を。
広報部長は京大の活動を周知して周りの人を巻き込む環境を。
レスキュー部長は活動の根幹にある安全を維持する環境を。
備品部長はモラルハザードが起きやすい消耗品等の管理を画一化する環境を。
主務部長、会計部長はみんなの裏で庶務雑務をこなし、部活を存続させる環境を。

その他それぞれ一人一つずつ与えられた役職を遂行し、全員が総合入賞に迎える環境をつくる。
そんな中で自分はすべての仕事を調整する役に徹し、決してトップダウン的な態度にならず、部員の輪に溶け込めるようなフラットな主将像を軸に活動しました。

話はそれましたが、要は、思った結果を出せずにいる状況でも、この最強のバックがいることに安心し、また一年を通してつくってきた環境を信じてほしかったのです。
2,3日目はノーレースとなりましたが、各日スタートするもN旗が上がるレースが1つずつあった中で、470チームはついに前を走る景色を見ることができ、スナイプチームは逆にもうやってはいけない展開をここでしておくことができ、サポートチームに関しては3日間変わらず、柔軟かつ迅速な体制を大会の中で確立できており、レースはなくとも学びはたくさんありました。そして、全員が勝ちメンタルになったと確信しました。

迎えた最終日。

ひとまず団体成績は気にせず、やれることはやりきり、大学時代最後のレースを終了しました。
フィニッシュ後はこの一年苦楽を共にしてきたペアの長塚と自然に握手していました。
この一瞬を写真に取られ、墓まで持っていく宝物になりました。

結果は
470級 11位
スナイプ級 優勝
総合 5位

自チームが優勝したと知ったときは喜びよりも、主将の重圧から解き放たれた安堵感のほうが強く、実感がわきませんでした。また、それよりも総合で入賞しているのかを早く知りたくてドキドキしていたのを覚えています。
470も最終日かなり奮闘してくれ、サポートに至っては全く不手際のない円滑な働きにより、無事今年度の目標である『総合入賞』を達成して私のヨット人生は幕を閉じました。

部員のみんな、そして監督、コーチ、OBの皆様、保護者の皆様、その他すべての京大ヨット部関係者には感謝してもしきれません。
部旗をかかげた主将艇が着艇したとき、その場にいたすべての京大ヨット部関係者全員がかけつけ、喜び、涙してくれたのを見て、今年は「みんなで勝つことができた。」そう思うことができたし、感謝の気持ちを抑えきれずに、スロープに膝をついて土下座したのもネタではありません。
本当に皆様のお力添えなしにはここまで来ることはできませんでした。
この場を借りて、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

こうしている間にも藤田新主将が率いる85代は着々と準備を進めており、新たなチームが始動しております。
私が現役時代に感じたOBの皆様のご支援に対する感謝の気持を忘れることなく、率先して京大ヨット部を支援していきたいと思っている次第です。

4年間本当にありがとうございました。

京都大学体育会ヨット部
第84代主将 長浜拓哉 

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