私がヨット部に入った理由 #12

April 24, 2019

 

いつもお世話になっております。二回スナイプスキッパーの村山です。
合格発表の次の日からハーバーに行き、一週間後にはレースに出るという鮮烈な大学デビューから早一年。何でも自由にやらせてもらえる一回生が終わり、徐々に責任ある立場になっていくのを機に、改めて初心を思い出してみたいと思います。
私が初めてヨットに乗ったのは小学四年生の時でした。特別ハマりそうな何かを感じることはありませんでしたが、京大ヨット部OBである父の勧めもあり、OPというジュニア向けのヨットに乗り始めました。5年も乗ってれば愛着なんかも沸いてくるもんで気がつけば高校、大学でもヨットを続けようと考えてました。
一方、人と違う事や男子校的ノリが好きで、固く生きるのが嫌いな私は、父から聞いた京大ヨット部のアホなエピソードや、自由の学風に惹かれ、中学卒業時には既に京大を意識していました。なので高校は京大に入れそうでヨット部があるところに絞り、最終的に膳所高校に入学しました。
このようにみていくと小学校時代から京大ヨット部に向かって一直線だったかのように見えますが、そんな単純にはいきません。古豪復活と京大現役合格を目指し意気込んできた高校生活ですが、いざ始まってみるとヨット班の活動も学校の雰囲気も想像とは全く違いました。自分と共感出来る人間が周りにいないと感じる日々は相当につらく、高二の6月に代交代するまでは本当に適当に過ごしてしまいました。自分達の代になりようやく自分の目指す勝てるチーム作りが出来るようになりましたが、理想と現実は天と地ほど違って非常に苦悩しました。またこの頃、学校での態度をめぐり担任と激しく対立していたことも相まって、なんで俺はこんなしんどいことをしなければいけないのかと自問自答を繰り返す内に、学校に行く意味もヨットを続ける意味も分からなくなりました。
そのように苦しみながらもなんとか日々過ごしていくなかで、頼りになったのは優しくて愉快な同期、後輩達と熱いコーチでした。みんなの支えで最後にみんなで満足できるような結果を残して終わろうという気持ちになっていったのは、年も明け最後の大会まで半年を切り始めた頃でした。高校生活を賭けてきた部活もあと半年というプレッシャーを力に必死になってチームのレベルアップを考えました。しかし迎えた最後のインターハイ予選、僕達はライバルの清風に歯が立たず、同期はギリギリのところで予選落ちしてしまいました。唯一残った自分の仕事は自分達は正しかったんだと思えるような結果を出すこと。そう考え本選までの2ヶ月間は速いやつを求めて遠征し続けました。おかげで課題となっていたダウンウィンドの艇速はかなり上がり、ある程度の自信をもってインターハイに臨むことが出来ました。しかし本番ではチューニングが合わず、アップウィンドの艇速が最悪に。最終日前夜後1レースを残して入賞は不可能な順位になってしまいました。同期、コーチ、後輩が応援に来てくれるインターハイ最終日、表彰台に立っている姿を見せられない事に耐え難い苦しみを感じたが全ての感情を超えた俺は動揺することなく、今出来る最善の事、勝ち負けを超えたいいレースをすることに徹することを決めた。もう高校でヨットを終えるんだという気持ちをぼんやりと抱きながらも全て吹っ切れた清々しい気持ちで臨んだ最終レース、みんなの前でトップフィニッシュを飾りました。最高の達成感と共にハーバーに帰ってきたとき、優勝したかのような勢いで祝ってくれる同期の笑顔を見て、このチームに本当に感謝しました。
膳所高校ヨット班最後のレースを最高の形で終えた私が最後にやり残したのは表彰状を持ち帰る事でした。インターハイ後のレースの結果からしても、国体で入賞出来る可能性はかなり高かったので、これで最後のヨットレースを締めようと覚悟を決めました。向かった宮古の海は、ほぼ全方位を山に囲まれ、非常に風を読むのが難しそうな海面でした。不穏な空気を感じながら始まった大会は案の定的中不穏な空気を感じながら始まった大会は案の定順位変動の激しい大会となりました。特に私達の艇は調子が出ず、普段なら勝っていたチームと凄まじい入賞争いをすることとなりました。5位~9位までが毎レース入れ替わるなか迎えた最終レース、一つのミスにより大きく順位を落としてしまいました。なんとか入賞しててくれと思いながら聞いた結果は8位と同点の9位。まさかの同点で入賞を逃すという結果に終わりました。結局何も残すことは出来なかった事への不甲斐なさで、考えたら自分を見失ってしまいそうな程の悔しさを感じ、大学でリベンジせざるを得ない事を悟りました。もう入賞争いなんかしたくない。目指すは日本一。高校の間ずっと京大に行く事は決めてたので、それはつまり京大ヨット部で全日本インカレ総合優勝することでした。
覚悟を決めた私は全国模試で京大志望者内順位が1073人中1052位であることなど気にも止めず一心不乱に勉強に打ち込み、無事空白の一年を過ごしました。まあ最終的には受かったんで良しとしたいと思います。
長い長い道のりを経て京大ヨット部にたどりつきましたが、今はかなり満足出来る結果を残せています。それはやはり、多くのトップセーラーから情報を得て、論理的に考え、意義を考えながら練習していくという京大ヨット部独特の環境によるものではないかと思います。ですからヨットに限らず、自分と同じように高校で悔しい思いをした人がいれば是非京大ヨット部に来てください。一緒に強くなれることを楽しみにしています。
溢れる思いを書き続けたらかなり長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。 

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