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思い出のマネ飯#02

こんにちは。3回生マネージャーの佐藤です。普段のご飯づくりの中での思い出は数えきれないほどありますが、今回はその中でも特に群を抜いている「思い出?のマネ飯」について書かせていただきます。 「福井個人戦予選朝ごはん発酵食品事件」 そうです。個人的には思い出したくもないあの悪夢のようなマネ飯です。 昨年の学連レースは、近北が運営担当だったこともあり、予選からインカレ全て福井県の若狭で行われました。そのこともあり、京大ヨット部では、6月頃から貸家を借りレースメンバー中心に合宿生活をしていました。当時、2回生だった私は下回生と共に琵琶湖での練習に参加していましたが、6月半ばに初めて福井遠征に参加することが決まりました。福井に行ける嬉しさは勿論ありましたが、同時に初めての福井が個人戦予選であることや、ほぼ上回生の空間に入ることへの緊張を感じていたのを覚えています。 福井に行った私の初めての仕事は、夜ご飯と朝ご飯作りでした。この時、私は自分の中で「時間内に作り終わる」「ご飯が足りないという状況を作らない」という目標を立てていました。当初予定していた、二色丼を朝ご飯に作ろうとスーパーの食材を見ていたら、その日に限って食材が売り切れており、他の具材で代用しようにも予算が足りません。そこで、泣く泣く二色丼を諦め考え直したのですが、どうしても考え付くのはここ最近作った朝ご飯ばかり。今思えば、被っていても良かったのですが、その時は違う物を作らなくてはという謎の使命感に駆られ結果的に料理サイトで見つけた節約ご飯に決めました。これが悪夢の始まりです。 朝ご飯の具材は、「鶏ひき肉」「もやし」「ニラ」。圧倒的にお財布に優しくコスパが最強な面々です。なんとかプレイヤーがレースから帰ってくるまでに作り終わることができ、量も申し分ない、私は自分の中での目標を達成できたことに安堵していました。 しかし、個人戦2日目の朝、事件が起きました。 朝ご飯の時間、何か異臭がします。東南アジア系のようなクセのある臭いです。周りの部員も明らかに違和感を感じていたようですが、無言で食べていました。プレイヤーの優しさですね。私は、鶏ガラスープの素が固まってしまったのかな、と思っていたのですがその考えはハーバーに着いてすぐに覆りました。 お腹を下す人が続出したのです。朝に感じた異臭は鶏ガラスープの素でも何でもありません。食材が傷んでいた臭いでした。この時の私の顔は文字通り「顔面蒼白」だったと思います。よりによってこの大事な日に取り返しのつかない事をしてしまった。ショックが大きすぎて沖に出る前後のことの記憶があまり無いのですが、不幸中の幸いというのかその日は微風で沖に出てからAPが揚がり、暫くお昼くらいまでレースがありませんでした。 よくよく考えたら、「鶏ひき肉」「ニラ」「もやし」全て傷みやすい食材です。それまでの保存方法ではなく、もっと気をつけなければなりませんでした。時期も梅雨時です。何故そんな当たり前のことに気が回らなかったかったのだろう。今回は救急車を呼ばずに済みましたが、可能性は十分にありました。そうなったら申し訳ないでは済まされません。 この起因は、私の安堵からきた少しの緩みと「いつも通り」という固定観念からきたことです。食べる相手がいるという食事を作る上での根底にある大切な部分を見落としていました。 この事件以降の合宿では、自分がご飯作りの担当の時は勿論、担当でない時も、就寝前に確認するようになりました。 このマネ飯はまさに悪夢です。ただこれ以降、食中毒に対しての管理意識が部活の中で高まりました。これからの季節、一層気を引き締める意味も込めて、今回書かせていただきました。思った以上に長文になってしまいましたが、ここで失礼します。 

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