思い出のレース#06
2回生スナイプクルーの奥村歩です。私の「思い出のレース」について書かせていただきます。思い出のレースはたくさんあって、絞るのは難しいですが、今回は3月に行われた2018年同志社ウィーク第3レースについて書こうと思います。 この同志社ウィークは、全国から学生だけでなく社会人も集まり、70艇超のビックフリートで春休み中の練習の成果を確認するレガッタでした。私たちにとっては初めて同期のペアで出場するレガッタであり、私はスキッパー飯島森とペアを組んで、クルー星雄太郎と交代で出ることになりました。春合宿中は彼らとヨット三昧の充実した日々を過ごしていましたが、同志社ウィーク10日前に体調が悪化して入院してしまいました。入院した当初は、同志社ウィークに出られないどころかヨット部を続けられなくなるかもしれないと思い、絶望していました。今回は幸い、順調に回復したため5日間で退院出来ました。同志社ウィークに出場できるということだけでとても嬉しかったです。しかし、レース前日にメインハリヤードが断裂してしまい、半日かけて整備しました。断裂したのがレース当日じゃなくて良かったと妙にほっとしたのを覚えています。 このようにいろいろなことがあって迎えたレース当日、第3レースでは、30°で中風~オーバーパワーといったコンディションでした。第2レースの間はレスキュー船の上で風の傾向を分析していたので、自信満々で臨みました。ブラック旗が上がったため中央付近のラインが低くなっている中、第一線で会心のスタートを切り、先輩方やベテランの社会人の方々の艇の前を走るという爽快感を初めて味わいました。けれども、中央右寄りの海面を小刻みにタックするコースを引いて、左艇団に伸びられ、1上マーク回航時には15位にまで落としてしまいました。その後もずるずると順位を落とし、フィニッシュ順位は31位でした。自艇の他のレースや同期の艇は50~60位台の順位が多かったので、31位という順位は自分たちにとっては良い順位ではありましたが、より良い順位をとれただろうと考えると悔しく、自分の未熟さを痛感しました。そしてもっと前を走れるようになりたいと思い、練習へのモチベーションがさらに高まりました。 先週のインカレ個人戦予選をもって私にとっての今年のレースシーズンが終わり、私が次に出るのは夏の新人戦になります。まだまだ未熟な私ですが、さらに練習に励み、後輩とともに前を走るアツい夏にしたいと思います。