90代幹部再自己紹介#2 原田真吾(470リーダー兼副将)
お世話になっております。本年度副将兼470リーダーを務めることとなりました、新4回生の原田真吾と申します。
「幹部再自己紹介」ということで、1.私が幹部になるに至った経緯と2.今年一年どのようなことを意識して活動していきたいかについて書きたいと思います。
1.
京大ヨット部に入部してから、私はある意味で恵まれた環境で過ごしてきました。1回生の最後には石垣島遠征に参加させていただき、2回生ではインカレへ出場こそ叶わなかったものの、レースメンバーとして470級全日本選手権などの大会に出場する機会を得ました。また先日、江ノ島で行われたインカレ本戦では交代要員として5レース出場し、全国で戦うことの厳しさを実感できました。しかし、このような環境にいたからこそ、私はチームに対する問題意識というものを常に抱えながらこの2年間を過ごしてきました。
それは一言で言うと、「全員が一つの目標に向かっていない」ということです。この2年間、京大ヨット部は「海でのインカレ総合3位」という目標を掲げてきましたが、蓋を開けて見ればこれは主にインカレ出場者である“ヨットがうまい”選手たちに向けられ、インカレに出場しない下級生やマネージャーには共有されにくいものでした。その結果、極端な実力主義と秩序の乱れが生じてしまいました。
この問題を解決したいという思いから、私はこれまでのレースメンバーとしての経験を活かせるクラスリーダーに立候補しました。部員数の増加や資金面での競合私立大学との差など厳しい現実はある中で、同期が私に期待を寄せてくれたおかげで今に至ります。
2.
470チームのこれまでのインカレ成績を振り返ると、過去10年のうちクラス成績が10位以下だったのは8回、そのうち1回は予選落ちでした。今年の江ノ島インカレでの11位という結果もその例外ではなく、現時点での470チームの実力を如実に示していると考えています。
来年度も今年と同じ場所・同じ参加数でインカレが行われ、残り10ヶ月で470チームとしてどれほど成長できたかが如実に結果として現れます。「より良い」結果を残すために、以下の2点を意識していきたいと考えています。
1つは、秩序あるクラス環境を整えることです。私はクラスリーダーとして日々の練習やレースを安全かつ確実に遂行するだけでなく、副将として主将の森田をサポートする責任を負っています。森田が掲げる“誇れるチーム”を目指すための具体的そして直接的な働きかけを行うのも、今や70人余りが在籍する部の副将の仕事の一つだと考えています。
そして2つ目は、各人の実力を向上させることです。とは言いつつも、「上手くなれ」と言えば上達するほどセーリングは単純な競技ではありません。メンバーの実力や置かれた環境は十人十色であり、その一人一人に向き合うことができるのはリーダーにしかできない仕事です。それぞれが、何を目標にどのように頑張っていくのかを一緒に考えた先にある彼らの自発的な努力の結果として実力の向上があるのではないでしょうか。
組織の秩序と個々の自発的努力は一見異なるものですが、それらは互いに影響し合い、この2つが上手くバランスを保った時、チームとしての「組織力」が最大限に発揮されると考えています。そのためにも、まずは自らに厳しく、最後の瞬間までチームと真剣に向き合っていきたいと思います。
京都大学体育会ヨット部
第90代470副将兼470リーダー 原田真吾
Comments