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第62回七大戦@葉山#1



いつもお世話になっております。監督の田中です。7/15(土)-17(月•祝)に行われた第62回七大戦@葉山沖に引率に行って来ましたので、ご報告いたします。


七大戦は、旧帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)の親睦を深めつつ、インカレまでのレベルアップを図る定期戦です。

コロナにより2大会の中止を経て、万全の感染対策のうえ仙台で行われた前回大会。そして東京大学主幹の今回は、ようやくレース・レセプションの全行程が復活するため、コロナ以前の様相を取り戻した盛り上がりが予想されます。


葉山港に向かう道中、七大戦の完全復活や他大学との再会に胸が躍る一方で、焦燥感、緊張感を感じずにはいられません。

というのも京大は、前回大会で九州大学の長い連覇を止めて総合優勝を収め、今回は総合2連覇が懸かった大会だからです。

他大学ヨット部のブログをチェックしていましたが、当然のように七大戦優勝の座を奪いに来ています。


これまでの大会では挑戦者の立場が多かった京大ですが、ディフェンディングチャンピオンの立場は私の知る限りでは初めての今回。

追われる側のプレッシャーを感じるのも初めてのことです。


そして迎えたレース初日。

出艇前の全体ミーティングでは、アウェイだが「いつも通り」をやるだけだと全体に伝えはしますが、やはり選手は普段にない緊張感で包まれていたように思います。


私はサポート要員として、1日目は陸、2日目は沖にいました。

陸サポートは選手をエールで見送った後、出着艇申告や乗員交代、装備交換の申請が滞りなく行えているかを確認し、バース整理や得点計算など各々の役割を全うすることで選手をサポートします。

沖サポートは選手より早くレース海面に入り、海面の情報を分析し選手に提供し続けます。レース中は着順や動画撮影などのタスクをこなし、レースの合間には他愛のない雑談をして選手をリラックスさせます。

いずれの配置についた部員も、考えうる最大のパフォーマンスで選手のサポートを行っていたように思います。


その手厚いサポートのおかげか、選手の緊張は次第に和らぎ、まるでホームのような「いつも通り」の走りができていたように思います。

2R目から徐々に他大学を引き離し、3Rを消化した初日の成績は2位の大学と24点差の総合首位で折り返します。


レース2日目。初日の緊張感とは打って変わってチーム全体が良い雰囲気で朝を迎えられているように感じました。

そして昨日に引き続き好調をキープし、無事に総合優勝を果たすことができました。沖で総合優勝が決まり、優勝旗を揚げてハーバーバックします。


そしてありがたいことに最優秀選手の表彰でも2回生の鈴木(亮)が選ばれました。


ただ、成績表には見えてこないサポートの力があったことを忘れてはなりません。

選手の敢闘が讃えられる一方で、今回は団体戦で勝ち取った総合2連覇です。


これから11月に行われるインカレや来年の七大戦では更に大きな重圧が選手にかかることと思います。

今回のように手厚いサポートが選手を支え、アウェイでも選手が「いつも通り」を再現できるような環境をチーム全体で作るスタイルが京大の定石となりつつあるように思います。


このプレースタイルを継続できるよう、セーリングの技術力のみならずサポート力にも磨きをかけてまいります。

引き続きご声援いただけますと幸いです。


最後になりましたが、本大会を運営してくださった東京大学ヨット部および関係者の皆さまに感謝申し上げたいと思います。

レセプション、相乗りレスキュー、トラッキングシステム、OB向けイベント等、色々企画してくださったおかげで更に七大学の交流が深まったと思います。

ありがとうございました。

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