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引退ブログ #15 中平幸輝

お世話になっております。87代の中平幸輝です。

引退ブログということですが、引退の感想は私の力では全然言葉にできそうにありません。仕方ないので一面だけ言葉にすると、「最後まで続けて良かった」です。

というのも私はインカレの2ヶ月前に休部し、退部しようか迷っていました。4月後半辺りからなぜか週の5日は熱が出る体調不良が続き、それでも騙し騙し部活を続けてきましたが、さすがに限界になって休部してしまいました。4回生でその時期に休部は選手として事実上引退だったし、ペアのこじたくには本当に申し訳ないことをしました。体調不良の原因も分からず、回復するのかもよく分からない状態で、現実逃避気味に辞めてしまおうかとも思っていました。

それでも結局同期からの励ましもありインカレ一ヶ月前に上回練習のレスキューとして復帰しました。体調も徐々に回復していましたが、正直なところ休部中からずっと悔しさが滲んでいました。練習のときはヨットに乗れてるみんなが羨ましくて仕方がなかったです。本人たちはプレッシャーもあって、そこまで楽しくないかもしれないけど、夏前よりも上位陣は明らかにうまくなっていて、この中で練習したいとついつい思いました。そのたびに、私はもうそういう機会を失ってしまい、もしかしたらもっとうまく対処して、休部せずにここまでこれたのかもしれないけど、そうはならなかったし、インカレに出ることも絶対にない、という実感が止まることはなかったです。引退したので言ってしまえば、インカレ本番中ですらこれに似た感情が、チームが好調な安心感と混ざっていました。

さて、暗い文章が続きましたが、こんなものはどれもこれも、閉会式で喜ぶみんなを見たら全部吹き飛びました。もうどうでもよくなったんです。それどころか、どこか誇らしくもありました。それは自分が、というより京大ヨット部全体が、という中に自分が含まれていて、そんな風に感じるのは意外でした。インカレ本番中ですら微妙な気持ちを抱いてしまう自分はもうすでに部員でもなんでもなくて、どんな結果だろうが嬉しくも悲しくもなく無感情に通り過ぎてしまうだけだと思っていたからです。でも実はそんなことはなく、こんな晴々とした気持ちになれるんだと分かっただけで、ちっぽけですが、続けてよかったと思いました。

最後になりましたが、お世話になった監督・コーチ・OBOG方々、私に振り回されてくれた同期や後輩、そして両親には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

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