引退ブログ 黒田丈(スナイプ・クルー)


86代スナイプリーダーを務めさせていただきました黒田です。今回は引退ブログということで最後の思いを伝える場をいただきありがたく思います。引退ブログは毎年恒例となっていますが、大きく分けて2つのパターンがあるように思います。1つ目は自分自身のことを振り返りつつ後輩にメッセージを残すもの、2つ目は感謝を伝えるものです。私もリーダーとしてこうしとけばよかった、これはよかったと思うこと、後輩に伝えたいことは山ほどあります。しかし、敗軍の将は兵を語らずということわざにあるように私には何も語る資格はありません。そのかわりに感謝を伝えさせていただきたいと思います。

 まず、初めに田中監督、入口元監督、神谷コーチをはじめとするコーチの方々、温かく見守ってくださりありがとうございました。基本的には現役中心で運営していくというスタンスの上で、私たちが悩んでいる時には適切なアドバイスをいただきました。

ここで書いては伝わらないかもしれませんが、社会人の方々と他大の同期から強い刺激を受け、そのおかげで成長することができました。本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、ここからは約2年ペアを組んでくれた南野に感謝の気持ちを込めてメッセージを送りたいと思います。個人的なメッセージになります、読んでくれている南野以外の方、すいません。文章も口語になります。


 南野には3つに分けてメッセージを送りたいと思います。本当は直接言うべきなのかもしれないけど、僕にはこっぱずかしくて言えませんでした。最後の曳航中、出てきた言葉は今までありがとうの一言だけでした。あそこで言えなかった分、ここではしっかりと伝えます。

 1つ目はただただ感謝です。本当にペアが南野でよかったと思った回数は数え切れません。結果が出せずつらい時も、部活がしんどかった時も、リーダーになってから自分の弱さに負けそうになった時もヨットに乗り続けることができたのは南野のおかげです。南野はちょっとアホやけどおおらかでいいやつです。僕とは真逆の人間です。ただ、だからこそ本当に救われました。南野のおおらかさに助けられました。南野は嫌やったかもしれんけど、それでも僕のペアは君以外いませんでした。

 2つ目は謝罪です。謝らないといけないことはいっぱいあります。ある程度は挙げるので、これもあるとかは言わんといてください。1個目は去年のインカレ前に南野とペアを解散したことです。僕は下級生の教育をすると啖呵を切って君と乗ることをやめ、下級生教育に回りました。白状しますが、正直47が予選に落ち総合という一つの目標が消えたこと、スナイプが優勝できる状態にないと思っていたことが理由の大きな部分を占めていました。目標が一つ消え、残る目標も達成できそうにない状態になりそれなら次を考えたほうがましだという気持ちになってしまっていました。なんなら、その行動をとった方がその時のチーム状況にとってもプラスに働くとも妄信していました。結果に表れている通り、その妄想は本当にただの妄想でしかなく、誰のためでもない行動を誰かのためにという顔をして行っているばかりでした。恥ずかしいばかりです。そんな行動のために南野の成長機会を奪ってしまったこと、今でも後悔しているしおそらく一生後悔は消えません。本当に申し訳なかった。2個目は同じく去年の話になりますが、自分のモチベーションの低下を艇内に持ち込んでしまったことです。僕は2回生のころありがたいことにレギュラーメンバーとしてスナイプ級の優勝に関わらせてもらいました。その年はいい景色を見ることが多かった。それ故に3回生になってからなかなか結果が出ないことへの焦りと練習のマンネリ化とでモチベーションが低くなってしまっていました。艇内でもそんな雰囲気を出してしまっていたように思います。申し訳なかった。3個目は、もうこれで最後にしますが、負けたときに言い訳がましかったことです。僕はプライドだけは一丁前に高く、なかなか自分の非を認められませんでした。負けたときに南野のせいのようにしてしまっていました。心の中では自分の非を認めていたし、自分のミスが一番悔しかった。自分のせいで負けた時が一番悔しかった。ただ、それを後輩である君の前で認めることができなかった。なんやねんと思うことも多かったと思う。申し訳ない、それでも乗ってくれてありがとう。

 最後のメッセージです。3つ目はただただお願いです。別にどう受け止めようとかまいません。お願いは1つだけです。最後の年、いいペアを持ってください。技術に関してはある程度成長させてあげることができたと思います。初めて一緒に出たプレプレは散々な結果でしたが、インカレでトップホーンを鳴らすくらいには成長しましたね。今年で村山を超えるスキッパーに成長させるという僕の目標はあまり叶ったとはいえないけれど、惜しいところまではいったと思う。南野の最後の年に向けてお膳立てくらいはできたと思っています。あとはいいペアと最高の景色を見るだけです。僕が叶えることができなかった夢を南野は叶えてください。残念ながら、君は僕と乗っているイメージが強い人が多いと思います。そのイメージを優に塗り替えるくらい最高なペアと強烈な結果を残してください。

 最後にもう一回、南野、本当にこれまでありがとう。君と見た一つ一つの景色は忘れることのない一生の思い出です。


最後になりましたが、本当に京大ヨット部に所属できてよかったです。僕を少しばかりでも人間的に成長させてくれたのは間違いなくこの京大ヨット部です。こんな僕を受け入れてくれてありがとうございました。本当にお世話になりました。



京都大学体育会ヨット部第86代スナイプリーダー

黒田 丈

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