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引退ブログ#2 浅井遼哉


平素よりお世話になっております。先日の江ノ島インカレでヨット部を引退しました89代470クルーの浅井遼哉です。ヨットから離れ、研究に没頭する中、土日にヨットに乗らない生活から引退を実感し、少しの寂しさを感じながら日々を過ごしております。引退ブログということで4年間の思い出を少しだけ語らせていただければと思います。



私がヨット部に入部した理由は新歓でのヨットが楽しかったというよりはヨット部の雰囲気に惹かれたからでした。同期が少しずつ減っていく中でも自分の中にヨット部を辞めるという選択肢がなかったのはヨット部の雰囲気に居心地の良さを感じていたのだと思います。


2回生では中根さんとペアを組んで、初めてのレースシーズンを過ごし、ヨットで前を走ることの楽しさを感じ、ヨット競技の面白さを知りました。

その分レースシーズンが終わり、夏合宿での下級生教育では思い通りにヨットを走らせられないことに実力のなさを感じました。


3回生は私にとって飛躍の年となりました。個人戦本戦、全日本470に出場し、ハイレベルなレースを経験することができ、自身の成長を強く感じる一年でした。しかし、初めてのレースメンバーとして臨んだ小戸インカレでは前を走ることができずとても悔しい思いをしました。


そうして迎えた最後の1年は主務と学連の仕事に忙殺される日々から始まりました。代が変わり、5人で部を運営しなければいけなくなり、私は主務と学連を兼任することになりました。なんで自分だけこんなに仕事をしているのだろう?この部活にいる意味とは何?という思いが頻繁に頭に思い浮かび、この4年間でモチベーションが一番なくなってしまった時期でもありました。


オフが明け、春合宿が始まって、また1年間同じことを繰り返さなければいけないという事実から練習を苦痛に感じてしまいました。

そんな中、同期のみどりとペアを組み出場した同志社ウィークで自分の思う以上に走ることができたことはとても幸運だったと思います。

ここから徐々に自分のモチベーションは上向き、レースシーズンではオリンピックウィークで磯崎さん、雄吾さんたちに次ぐ3位フィニッシュ、プレでは未経験ペアでの初めてのトップフィニッシュととてもいい経験ができたと感じます。これらの走ったレースは今でもレース展開を全て言えるほど、鮮明に記憶に残っています。



しかし、89代が後半に近づくにつれて、調子を崩し、なかなか思うような走りができなくなりました。前を走るイメージができなくなり、結局インカレの日まで調子を戻すことができず、89代の目標としていた総合3位に貢献することは叶いませんでした。


最後のインカレこそ前を走ることができなかったものの、この4年間、雨が降っていても、雪が降っていても、強風で出るのが億劫になってもヨットに乗り続けた日々を振り返り、ヨットに乗ることから逃げなかった自分を誇りに思います。悔しい思いがないと言ってしまえば嘘になりますが、最後までやり切ることができて本当に良かったです。



現役の皆さんへ

今年の夏遠征でヨットが楽しいと感じる時はいつなのかとコウキTに聞かれたのを覚えていますが、僕はヨットは自分の実力で前を走れた時が一番楽しいと思います。

気づいたら勝ったとか負けたという話ではなく、自分の考えを持って、レースの展開を組み立て、自分の最大限を出せるように帆走に集中し、それらが全てうまくいった瞬間が一番楽しいと思います。

そして大学からヨットを始めた人間が経験者と肩を並べて競うためにはやっぱり4年間の歳月が必要だと思います。モチベーションがなくなってしまう時期は誰にでもあると思いますが、そこを踏ん張ってみることで、その分いい経験もできると思います。これからの皆さんの活躍を一人のOBとして応援しております。



最後に、今年1年間89代を応援してくださったOB OGコーチの方々、本当にありがとうございました。オープンチャットで多くの方がレースの結果に反応をしてくれていて、それを見ることが私たちの励みになっていました。結果は私たちの望んだものにはなりませんでしたが、たくさんの声援を受け、今年1年間走り続けることができました。

本当にありがとうございました。



京都大学体育会ヨット部 第89代

浅井 遼哉

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